フィルムカメラ市場、中判の「空白」続く 大手メーカー製新作は10年以上途絶

デジタル全盛の時代においても、フィルムカメラは一定の需要を保ち生産が続いている。しかし、特に中判フィルムカメラの分野では、新品の供給が長らく停滞しており、市場に大きな課題を投げかけている。

現在、フィルムカメラの生産は細々と行われているが、中判フィルムカメラ市場の状況は特に厳しい。大手メーカーから新作が発表されたのは、Lomography LCA 120が最後で、すでに10年以上が経過している。

中判フィルム自体は今も生産されているものの、これに対応する新品のカメラがほとんど存在しないのが現状だ。このため、中判フィルムでの撮影を望む写真家たちは、オークションサイトやリサイクルショップなどで中古品を探し求めることを余儀なくされている。

このような状況の中、「中判フィルムカメラ市場は果たして今後、再び活気を取り戻すことができるのか」という疑問が、業界関係者の間で提起されている。