Viltrox、新型レンズ「85mm f2 EVO FE」を発表も、その投入戦略に疑問の声

Viltroxが新型レンズ「85mm f2 EVO FE」を発表したものの、その市場投入の意図について疑問の声が上がっています。レビュー担当者は、これまで同社製低価格帯レンズのレビューを長らく控えてきた経緯を説明。編集長の「どのレンズもカメラも大差ない」という言葉が象徴するように、特にローエンド市場では製品間の明確な差別化が難しいと指摘しています。

今回発表されたViltrox 85mm f2 EVO FEに対し、筆者が疑問を抱くのは、市場に強力な競合製品「Sony 85mm f1.8」が存在するためです。Sony 85mm f1.8は、より高価な「Sony 85mm f1.4 G Master II」を差し置いてでも選ばれる人気モデルとして知られています。

Sony 85mm f1.8の魅力は、一定の防塵防滴性能、高速なオートフォーカス、わずかに明るいF値、そしてミラーレスカメラに最適な小型軽量設計にあります。一日中持ち歩いても苦にならず、小型のカメラバッグにも容易に収まる携帯性の高さも特筆すべき点です。

Viltroxがこうした強力な競合がひしめく中で、あえてこの新レンズを投入した真の狙いとは何か、その戦略が問われています。